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たとえば、配信の無言部分にパソコンのファンの音が入る。でも、小さな相づちまで急に途切れるのは困る。そんなときの候補が、OBSの「エキスパンダー」です。
OBSは配信や録画に使うソフト。エキスパンダーは、設定した境目より小さい音を、さらに小さくする音声フィルターです。境目は「しきい値」と呼びます。
ポイントは、小さくする強さを比率で調整できること。ノイズゲートの代わりに使う選択肢ですが、強くすればするほど良い、ではないんですね。
まずは比率。声の終わりまで残るか聞こう
公式説明では、2対1のように低い比率は軽い低減向けです。比率を高くすると、しきい値より下の音が強く下がります。
そこで、最初から数字を大きくするより、普段の声と少し小さな声を同じ録音に入れて比べてみよう。部屋の音が減ったかに加え、語尾や小さな返事が残っているかも聞きます。
無音に近づいた、よし!……と決める前に、話している部分へ戻る。この順が大事です。公式も、しきい値を進めすぎると声が切れ始めると注意しています。
録音を聞き返す道具は、今あるものから
比べるときは、同じヘッドホン、同じ再生音量で聞いてみて。道具も音量も同時に変えると、どの変更で違ったのか分かりにくくなります。
有線の候補なら、オーディオテクニカのATH-M20xは録音確認向けのモニターヘッドホン。コードは3m(メートル)、直径3.5mm(ミリメートル)のミニプラグと6.3mmの標準プラグに対応する仕様です。つなぐ機器の端子を先に合わせてね。
名前が似たATH-M20xBTは別製品です。すでに聞き返せる道具があるなら、それを使って設定前後を比べるところから始められます。
変える項目を一つにすると、戻す場所も分かる
反応が始まる速さを扱う「アタック」と、音が小さくなったあと低減へ移る速さを扱う「リリース」もあります。比率としきい値を見ている最中に、こちらまでまとめて動かさず、変更前の値を残して一つずつ。
公式が示す配置の目安は、大きな音を抑える圧縮などの処理のあと、音の上限を抑えるリミッターの前です。今のフィルター順もメモしてから試してね。
最後に残したいのは、静かな待機時間だけじゃなくて、しゃべり出しと語尾。短く録って聞き返し、「この返事は消えてほしくない」というところを基準に調整しよう。
出典:OBS公式・Expander Filter、オーディオテクニカATH-M20x。2026年10月21日確認。設定値は環境ごとの調整が必要です。