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配信がカクカクするとコメントで言われたら、何から見直せばよいのでしょうか。OBS Studioのカクつきには大きく3つの原因があり、「統計」の画面で見分けられます。
見分け方と対策を、OBSの公式ナレッジベースとYouTubeヘルプをもとにまとめます。2026年10月時点の情報です。
OBSのカクつきはどこで起きる?
カクつきの原因を探すには、映像がどの段階で止まっているのかを知ることが近道です。OBSの統計画面に出る3つの数字と、映像が視聴者に届くまでの流れを整理します。
統計ドックで見る3つの数字
OBSのメニューの「表示」から「統計」を開くと、配信や録画の状態を数字で見ることができます。OBS Studioの日本語表示の元になっている公式の翻訳ファイルでは、この画面の項目名が「CPU使用率」「フレームのレンダリングにかかる平均時間」などと決められています。
カクつきに関係するのは、次の3つの項目です。
- エンコードラグによりスキップされたフレーム
- レンダリングラグにより逃したフレーム
- ドロップしたフレーム (ネットワーク)
名前が似ていて混乱しやすいのですが、それぞれ原因の場所がちがいます。エンコードラグは映像を配信用のデータに圧縮する処理が間に合わない状態、レンダリングラグはOBSが画面を組み立てる処理が間に合わない状態です。そしてネットワークのドロップは、圧縮したデータを配信サーバーへ送る途中で通信が追いつかない状態をさします。
配信中には、ドロップしたフレームの数と割合が「ドロップしたフレーム %1 (%2%)」の形で表示される決まりです。統計画面の「配信」の欄には、状態、ドロップしたフレーム、出力データの合計、ビットレートが並び、「録画」の欄と分けて見られます。
数字はいつでもゼロに戻せるので、慌てなくて大丈夫です。統計画面には「統計をリセット」というボタンがあり、設定を変えたあとにリセットしてからもう一度配信や録画を試すと、変更の効果がわかりやすくなるでしょう。
X(旧Twitter)でも、統計の数字を見て悩む声があります。10月25日18時14分には、VTuberとして活動する人が、なぜカクつくのか、レンダリングラグで16フレーム逃しているのは危ないのかまだ大丈夫なのか、FPSは60がいいのか30がいいのか、と迷う投稿をしています。
統計の数字は、どの項目がふえているかを見るのが大切です。フレームの数そのものより、全体のフレームに対する割合で考えると判断しやすいでしょう。3つの項目のうち、どれか1つだけが目立ってふえていれば、その場所に原因があると考えて対策を選べます。逆に、何も数字が出ていないのに映像がカクつく場合は、ゲーム自体のFPSや、元の映像の問題など、OBSの外を疑う手がかりになります。
映像が視聴者に届くまでの流れ
OBSの映像は、いくつかの段階をへて視聴者のもとに届きます。まずゲームやカメラ、画像などのソースをOBSが1枚の画面に組み立てます。これがレンダリングです。OBSの公式ナレッジベースEncoding Performance Troubleshootingによると、OBSはシーンを合成して描くためにGPUの時間と資源を必要とします。
CPUの性能が高いのでCPUで合成すればよいのでは、という疑問にも、OBSのエンコード性能の解説が答えています。技術的には可能かもしれないものの、この種の処理はGPUのほうがずっと効率がよく、ほとんどの場合、CPUで行うとシステム全体やレンダリング、エンコードの性能にマイナスになるという説明です。
組み立てた画面は、次にエンコーダで圧縮されます。エンコードには、CPUで処理するソフトウェアエンコーダと、GPUなどの専用回路を使うハードウェアエンコーダの2種類があり、OBSの公式ガイドOBS Studio Overview Guideでも、設定によってQuickSyncやNVENC、AMDのハードウェアエンコーダを選べると紹介されています。
圧縮したデータは、インターネットを通って配信サイトのサーバーへ届けられる流れです。YouTubeの場合は、届いたデータを自動的にコード変換し、さまざまな形式にして視聴者に配る流れです。YouTubeヘルプのライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択するにも、ライブ配信は自動的にコード変換され、多くのデバイスやネットワークで見られるようになるとあります。
この流れのどこかが詰まると、映像がカクつくわけです。画面を組み立てる段階ならレンダリングラグ、圧縮する段階ならエンコードラグ、送る段階ならネットワークのドロップです。統計画面の3つの数字は、ちょうどこの3つの段階に対応しています。
視聴者のパソコンやスマホの回線が遅い場合にも、映像が止まって見えることがあります。この場合はOBSの統計には何も出ないため、ほかの視聴者も同じように見えているかを聞いてみると、配信側の問題かどうかを切り分けやすいでしょう。OBSの画面の切り替えについては、OBSのスタジオモードとは?でもまとめています。
エンコードラグの原因と対策は?
エンコードラグは、映像を圧縮する処理がフレームの時間内に終わらないときに起こります。OBSが出す警告の意味と、負荷を下げる設定を見ていきましょう。
エンコードが高負荷の警告
エンコードが追いつかないと、OBSの画面に警告が出ます。公式の翻訳ファイルでは、この警告は「エンコードが高負荷です! 映像設定を下げるかより高速なエンコードプリセットの使用を検討してください。」という文になっています。英語版では「encoding overloaded」と呼ばれるメッセージです。
警告の文そのものに、対策が2つ含まれています。1つは映像設定を下げること、もう1つはより速いエンコードプリセットを使うことです。プリセットは、圧縮にどれだけ時間をかけるかを決める設定で、速いプリセットほど処理は軽くなるかわりに、同じビットレートでの画質は下がりやすくなります。
ナレッジベースのEncoding Performance Troubleshootingは、映像がカクついて「encoding overloaded」のメッセージが出ている場合、OBSが使える資源を空けておく手順が必要になるかもしれない、と説明しています。ゲームのFPSは問題ないのにOBSが追いつかない場合は、GPUが過負荷になっているか、GPUとシステムのほかの部分のあいだにボトルネックがあることが多い、という内容です。
GPUは、とても強力なものでも使える資源にかぎりがある装置です。ゲームを動かす、OBSのシーンを合成して描く、OSのほかの処理をこなす、専用チップがなければハードウェアエンコードも行う、と多くの仕事を同時に頼めば頼むほど、どれかが間に合わなくなります。
ほかのプログラムがGPUを使っていないかも見直したいところです。裏で別のゲームやGPUで計算をするプログラムが動いている場合は、閉じてGPUの資源を空けておくのがナレッジベースのすすめです。Windowsならタスクマネージャーで、GPUを多く使うプログラムを探せます。ただし、何のためのプログラムかわからないものは閉じず、自分で開いたものだけにするよう注意書きが添えられています。
2つのゲームを同時にキャプチャすると、負荷はさらに大きくなるでしょう。この場合は片方か両方のゲームのグラフィック設定を下げるか、同時ではなく別々にキャプチャすることが勧められています。
解像度とFPSを下げる考え方
映像設定を下げる方法として、ナレッジベースは「設定」の「映像」で変えられる3つの項目をあげています。出力解像度、フレームレート、基本解像度です。翻訳ファイルでは、それぞれ「出力 (スケーリング) 解像度」「FPS 共通値」「基本 (キャンバス) 解像度」という名前になっています。
出力解像度を下げることは、エンコーダの負荷を減らすのに役立つ方法です。1920×1080で配信していたものを1280×720にすると、1フレームあたりの画素の数は1280×720÷(1920×1080)≒0.44で、およそ半分以下になります。画面が少し粗くなるかわりに、圧縮の処理はずっと軽くなる計算です。
フレームレートも、レンダリングとエンコードの両方の性能に影響します。ナレッジベースは、処理するフレームが少なくなれば負荷も軽くなるとして、60fpsでうまくいかない場合は30に落としてみるよう勧めています。60fpsから30fpsにすると、1秒あたりに作る画面の枚数は半分です。1フレームにかけられる時間は1000÷30≒33.3ミリ秒となり、60fpsの約16.7ミリ秒の2倍に広がります。
基本解像度は、ソースを並べるための画面の広さです。ナレッジベースは、基本解像度を下げるのはキャプチャや素材の管理が複雑になるため、一般には勧めないとしています。GPUの資源がどうしても足りない場合だけの方法で、その場合は新しいシーンコレクションを作って切り替えてから基本解像度を変え、ソースの位置と大きさを合わせ直すよう案内しています。
どれから変えるかは配信の内容次第です。動きの速いアクションゲームなら、解像度を下げてでも60fpsを保ちたい場面が多く、雑談やお絵かき配信なら30fpsでも違和感は少なめです。VTuberの立ち絵が中心の配信では、解像度を保つほうが見やすい場合もあります。
10月25日18時54分には、格闘ゲームの画質を下げてOBSのプレビューを切ったら配信できそうだった、ランク戦を配信するとカクカクしてまともに戦えなかったので配信していなかった、という投稿があります。ゲーム側の設定を下げると、OBSに回せる資源がふえることがわかる例です。
レンダリングラグの原因と対策は?
レンダリングラグは、OBSが画面を組み立てる処理が間に合わないときに起こります。GPUに余裕を残す設定と、シーンを軽くする工夫を紹介します。
ゲームのFPS上限と管理者実行
ナレッジベースが最初にすすめる手早い対処は、OBSを管理者として実行することです。Windowsだけの方法で、OBSがGPUの能力の一部を確保できるようになり、多くの場合これだけで過負荷が解決するといいます。OBSを閉じ、ショートカットを右クリックして「管理者として実行」を選べば完了です。
次に効くのが、ゲームのフレームレートに上限をつけることです。ゲームは最高設定・FPS無制限で楽しみたくなるものの、ナレッジベースはGPUを全力で動かすとOBSに残る処理能力がほとんどなくなると指摘しています。いちばんよいのはゲームのフレームレートを制限するか、垂直同期(V-Sync)を有効にすることだという説明です。
上限の目安は、モニターのリフレッシュレートです。ほとんどのPCモニターは60Hzで動いていて、144Hzのモニターならその数字に合わせます。それでも性能の問題が残る場合は、ゲームのFPSをOBSのフレームレートに合わせるよう案内しています。
ゲームキャプチャの設定にも、見直したい場所が1つあるのです。ナレッジベースは、ゲームキャプチャのソースのプロパティにある「マルチアダプターの互換性」は、SLIやCrossFireで複数のグラフィックボードを使う場合や、複数のGPUを積んだノートパソコンの場合を除き、ほとんどのケースでオフにするよう勧めています。日本語表示の名前は、win-captureプラグインの翻訳ファイルで決まっています。
Windowsのゲーム機能にも注意が必要です。ゲームモードはゲームを優先して資源を割り当てるため、OBSに悪い影響が出ることもあります。最近のWindows 10ではオンのままでよく、バージョン1809より古いものではオフが推奨です。
裏でゲームを録画するGame DVRも、OBSのリプレイバッファに似たしくみで資源を使うため、オフにするよう勧められています。
10月26日22時30分には、コントローラーのオーバーレイをつけた複数の映像を同時に録画したところ、4つ以上はグラフィックボードを増やさないと無理そうで、カクカクで見られたものではなかったという投稿があります。仕事がふえるほど余裕がなくなる例です。
シーンを軽くする工夫
OBSでは、とても複雑なシーンや大きなシーンコレクションを作れるものの、ナレッジベースは複雑さには代償があると指摘しています。どのソースもシーンに表示するために資源を使い、多くのソースは見えていないときでも資源を使います。同じシーンコレクションの中で、シーンをなめらかに切り替えられるようにするためです。
まず見直したいのは、重いソースです。ナレッジベースは、映像キャプチャデバイスでは低めの解像度を使い、メディアソースでも低めの解像度のファイルを使うよう勧めています。4Kで配信や録画をしていないなら、4Kの映像を表示する必要はないという理由です。画面全体の大きさで、空いた部分の多いブラウザソースやメディアソースも、多くの資源を使うとされています。
色の調整や画像のマスク、シャープ、映像の遅延など、フィルターの中にはかなり重いものもあるそうです。いくつかのフィルターを無効にして性能が上がるなら、そのフィルターを外すことを検討し、シーン全体ではなく、できるだけ小さなソースにかけるよう勧めています。
VTuberの配信でよく使うブラウザソースも要注意です。ブラウザは文字や画像、3D、アニメーション、音声、動画まで扱えるとても複雑なソフトで、チャット欄やアニメーション、オーバーレイの表示に使うブラウザソースは多くの資源を使う存在です。数を減らす、幅と高さを必要な最小の大きさにする、動かない画像は画像ソースに変える、といった対策がすすめられています。
投げ銭の演出のように、物理演算をまねる複雑なJavaScriptを使うオーバーレイは、性能に大きな影響が出ることもあるので、一度無効にして試してみてください。
シーンコレクションを小さく保つのも有効です。使うシーンをすべて1つのシーンコレクションに入れておく必要はありません。使いはじめのころより動きが重くなったと感じたら、シーンコレクションを複数に分けることを検討するよう勧めています。10月25日15時42分には、画面がカクカクするのは時間による負荷だと考え、1時間30分を超えるときは1日の終わりに一度OBSを再起動してみようか、という投稿もあります。
ネットワークのドロップを減らすには?
統計の「ドロップしたフレーム (ネットワーク)」がふえている場合は、パソコンの性能ではなく通信に原因があります。OBSの設定と、OBSの外にある原因を順に見ます。
ビットレートは上り速度の75%
OBSの公式ナレッジベースStream Connection Troubleshootingによると、ドロップしたフレームとは、配信サーバーとの接続が安定していないか、設定したビットレートに通信が追いつかない状態のことです。OBSは、その分を補うために映像のフレームの一部を捨てざるをえません。捨てる数が多すぎると、配信サーバーから切断されることもあるそうです。
OBSの配信接続の解説は、OBS自体がドロップの原因になることはきわめてまれだとしています。ドロップは、パソコンと配信サーバーのあいだのネットワークの問題で、多くの場合OBSの手の届かない原因で起こるという考え方です。
OBSの中でまず試したいのが、映像ビットレートを下げることです。設定の「出力」で映像ビットレートを変えられ、ビットレートは安定した上り速度と、配信サービスの制限によって決まります。出発点の目安としては、上り速度全体の75%に設定するのがよいとされています。
たとえば上り速度が10Mbpsなら、10Mbps×0.75=7.5Mbps、つまり7,500kbpsあたりから始める計算です。ビットレートの決め方は、OBSのビットレートはYouTubeで何kbps?でもくわしくまとめています。
設定の「詳細設定」の「ネットワーク」にも、いくつかの項目があります。翻訳ファイルでの名前は「ネットワークの最適化を有効にする」「TCPペーシングを有効にする」「IPにバインド」「IPファミリー」です。ネットワークの最適化とTCPペーシングをオンにするとドロップや切断が改善したという報告もあるそうですが、この2つはWindowsだけの設定です。
「輻輳を管理するためにビットレートを動的に変更する」という項目もあります。通信が追いつかないときに、フレームを捨てるかわりにビットレートを下げる機能です。翻訳ファイルの説明では、急に大きな輻輳が起きた場合は視聴者の遅延がふえる可能性があり、ビットレートが下がると元にもどるまで数分かかることがあるとされています。ナレッジベースも、根本の解決ではなく画質も下がるので、接続の問題を解決できない場合だけ使うよう注意しています。
OBSの外にある原因
ナレッジベースは、OBSの外にあるソフトや機器の問題も、表にまとめています。まずセキュリティソフトです。ファイアウォールやウイルス対策ソフトがOBSと配信サーバーの接続に干渉することがあるので、一時的に無効にして原因かどうかを見て、原因ならOBSを例外に加えてから有効にもどすのが推奨の手順です。
VPNソフトも、配信サーバーへの接続を不安定にする原因の一つになります。ネットワークを「最適化」する目的のソフトが、OBSの優先度を下げて必要なビットレートを保てなくすることもあり、例としてLenovo VantageやKiller NICのソフトがあがっています。古いネットワークドライバーも原因になるため、メーカーのサイトから最新版を入れておきましょう。
機器の面では、Wi-Fiは不安定になりやすいため、配信には有線接続が推奨です。ノートでも、LANケーブルを1本つなぐだけで安定することは珍しくありません。モデムやルーターの不調には両方の再起動、ケーブルやネットワークカードなどの故障が疑われる場合は、一つずつ交換して原因を探す方法が紹介されています。ただし交換の前に、まずプロバイダーへの相談が強くすすめられています。
配信先のサーバーやサービスを変えて試すのも、切り分けの方法です。ナレッジベースは、設定の「配信」で別のサーバーを選んで試すこと、たとえばTwitchで配信している場合はYouTubeでも試して、問題がサービス側にあるかを見分けることをあげています。特定のサービスの接続問題が直るわけではないものの、原因の場所はつかみやすくなるはずです。
ここまで試しても直らなければ、プロバイダーへ連絡しましょう。OBSが頼るネットワークの多くは自分では管理できない部分で、プロバイダー側の変更や、経路の途中の混雑が起きていることもあるからです。問い合わせるときは、症状をくわしく伝えるようにという案内です。
10月25日22時38分には、OBSのエラーでTwitch側が40fpsになり、アーカイブや録画データがカクカクになったものの、YouTubeは無事だったという投稿があります。2か所へ同時に配信すると、片方だけに問題が出ることもあります。
YouTube側で見るポイントは?
OBSの設定を見直したら、配信先のYouTubeの推奨値とも合わせておきましょう。ビットレートやキーフレーム間隔、遅延の設定が対象です。
推奨ビットレートとキーフレーム
YouTubeヘルプのライブ エンコーダの設定のページには、解像度とフレームレートごとの推奨ビットレートが表になっています。H.264の場合、1080p・60fpsは推奨17Mbpsで最小6Mbps、1080p・30fpsは推奨14Mbpsで最小5Mbpsです。720pは60fpsでも30fpsでも推奨8Mbps、最小3Mbpsとされています。
AV1やH.265(HEVC)を使う場合は、同じ画質に必要なビットレートが小さくなります。推奨値の表では、1080p・60fpsはAV1とH.265で推奨12Mbps、最小4Mbps、720pでは推奨6Mbps、最小2Mbpsです。
エンコーダの設定については、プロトコルはRTMPかRTMPS、フレームレートは最高60fps、キーフレーム間隔は2秒が推奨で4秒以下、ビットレートのエンコードはCBR、音声はAACかMP3です。音声のサンプルレートはステレオで44.1kHz、音声ビットレートはステレオで128kbpsが推奨されています。
キーフレーム間隔がずれていると、YouTube側でエラーが表示されます。YouTubeヘルプのライブ配信のエラー メッセージによると、キーフレームは2秒に1回送るように変える必要があり、30fpsなら60フレームごとに1回です。4秒を超える間隔では、バッファリングが起きる可能性があるとされています。
YouTubeヘルプのエラーの案内によると、エラーはライブ管理画面の上部の状態インジケータの横に表示されます。赤色は重大なエラーで、配信を始められなかったり視聴者側で問題が起きたりする可能性があり、黄色は中程度のエラーで、配信の品質が下がることがあるそうです。フレームレートを変えるときはキーフレーム間隔も変えて、2秒に1回送られるようにする必要がある、という注意も添えられています。
10月21日1時47分には、しばらく変えていなかったOBSの配信設定を見直し、映像ビットレートを5872から14000kbpsに、音声を120から160kbpsに上げたので、カクつくなど気になることがあれば教えてほしいという投稿があります。ビットレートを上げるときは、上り速度の余裕も合わせて見たいところです。
遅延の設定とテスト配信
YouTubeヘルプのライブ配信の遅延についてによると、遅延の設定には「通常の遅延」「低遅延」「超低遅延」の3つがあります。低遅延は通常10秒未満、超低遅延は通常5秒未満の遅延になり、どちらも4Kの解像度には対応していません。
遅延を小さくすると、視聴者のプレーヤーの先読みバッファも小さくなるしくみです。YouTubeヘルプの遅延の案内は、遅延を小さくすると視聴者側の再生バッファリングがふえる可能性があり、エンコーダとプレーヤーのあいだの問題を視聴者が感じやすくなると説明しています。超低遅延では、ネットワークで取り込みの問題が起きたときの視聴者への影響が大きくなるため、選んだビットレートで配信を保てる接続かどうかを見ておくよう求めています。
どの遅延を選ぶかは、配信のスタイル次第です。視聴者と会話する配信なら超低遅延、アンケートの回答を待つ必要がない程度のやりとりなら低遅延、やりとりをしない配信なら通常の遅延が向いているとされます。通常の遅延は視聴者側のバッファ量が最小限に抑えられ、高い品質が得られる設定です。
カクつきが気になる場合は、まず通常の遅延に変えて、視聴者側の見え方が良くなるかを試すのも一つの方法でしょう。設定を変えたら、統計の数字とあわせて見え方の変化を比べてください。遅延の設定は、YouTube Studioのライブ配信ダッシュボードにある「ライブ配信の設定」の「ライブ配信の遅延」で変えられます。ウェブカメラとモバイルからの配信は、常にやりとり優先の設定で、遅延は選べません。
本番の前には、テスト配信をしておくと安心です。YouTubeヘルプのライブ エンコーダの設定のページは、ライブ配信を始める前に必ずテストを行い、実際の配信に近い音声や動きでテストするよう呼びかけています。配信中もストリームの状態とメッセージを見るよう案内があり、問題が出たらその場で設定を見直せます。
テストでは、本番と同じゲームやシーンを使い、10分以上は配信してみるのがおすすめです。限定公開や非公開で配信して、統計の3つの数字がふえていないか、YouTube側にエラーが出ていないかを見ておけば、本番でのカクつきをかなり防げるでしょう。
まとめ
押さえておきたい5つのポイントです。
- OBSの「統計」に出る3種類のフレーム欠落のうち、どれがふえているかで原因がわかります。
- 「エンコードが高負荷です!」には、解像度やフレームレートを下げる、速いプリセットを使うといった対策があります。
- レンダリングラグには、管理者実行、ゲームのFPS上限、マルチアダプターの互換性のオフ、ソースを減らす工夫が効きます。
- ネットワークのドロップには、ビットレートを上り速度の75%から始める、有線接続にする、VPNを見直す対策があります。
- YouTubeでは1080p・60fpsのH.264で推奨17Mbps、キーフレーム間隔は2秒が推奨です。遅延の設定とテスト配信も役立ちます。